音楽を始める理由

小4の息子が3歳だったころ、大手音楽教室の体験レッスンに参加した。

退屈そうにしていたので入会はしなかったが、

音楽を好きになったり興味を持つきっかけは

「良い音楽に出会い、心で感じること」だと思っているので、

以降も音楽番組を見たり、気が向けば演奏会に連れて行った。

しかしゲームとユーチューブで脳ミソができた少年には響かない様子。

「頭が良くなる」とか「集中力がつく」など

音楽教室のセールストークは多々あるのだが、

自分が、音楽をやらせたい理由は、やはり音楽は楽しいし、

楽器を演奏するのは気持ちが良いからだ。

子どもには音楽はやらせないという同業者も結構いるのだが、

それはもう痛いほど気持ちは分かる、のだが、

こんなに楽しいことをやらない人生なんて、と思ってしまう。

母親の作戦は功を成したのか、4年生になったある日、

息子がなんと小学校の弦楽合奏部に入ると言って申込書を差し出してきた。
 

母親としてこんなに嬉しいことはない。

ピアノのようにひとりで自由気ままに好きな曲を弾いたりする訳ではないけれど、

合奏もまたいいものだ。

仲間と切磋琢磨しながら上達し、息を合わせ、みんなで最後の一音が

ぴったりとあった時の喜びや感動体験をたくさんしてほしい。

-私-

「ところであんた、音楽好きだったん?」


-息子-

「好きじゃないけどちょっとモテるかなーと思って」

-私-

‥‥

(でも「ちょっと」っていうところが控えめでイイネ!)

なお、これに対して「そんなの不純だ!」という意見は受け付けない。

恋愛が偉大な音楽家たちの大きな原動力であったことは長い音楽の歴史の中で

証明されているからだ。